弘大育成リンゴ輸出へ日本と南アで通年栽培

 

http://www.mutusinpou.co.jp/news/2023/01/73954.html
(陸奥新報 2023年1月3日付記事より)

 

弘前大学のリンゴの育成品種の1つに、「きみと」という品種があります。

 

正確には、品種名称「HFF63」、登録商標「きみと」です。

 

もし、品種名称を「きみと」として品種登録をしてしまいますと、「きみと」について商標登録を受けることができなくなるため、このように、品種名称と商品名である商標とを別にすることがなされています。

 

しかしながら、先日、北海道中小企業総合支援センターへお伺いして意見交換をさせて頂いた際、品種名称を自裁の商品名にして品種登録を受けてしまったために、商標登録を受けることができなかったという事例をお聞きしました。

 

実は、私もそのような経験をしています。北海道で有名な果実についてです。

 

さて、お話を戻しますが、弘前大学のリンゴの育成品種「きみと」は、日本の他、日本と季節が反対でリンゴ栽培が盛んな南アフリカで通年栽培し、アジア圏への輸出を目指すそうです。

 

とても良いスキームだなと思うのは、南アフリカが「日本と季節が反対でリンゴ栽培が盛ん」であるだけでなく、アジアから遠いということです。

 

ずばり、韓国や中国への持ち出し被害を防止しやすいと思われるからです。

 

リンゴの品種を持ち出そうとする場合のターゲットは、実は「種」よりも「枝」です。

 

「種」から栽培するのには、何年もかかってしまい、その間に新たな品種が登場してしまう可能性が十分にありますが、「枝」の場合は、既存のリンゴの木に「接ぎ木」できるため、手っ取り早く“パクれて”しまうわけです。

 

こういう取り組みがモデルになるよう、農水省は文科省と協力のうえ、是非、バックアップしてもらいたいと思います。

 

弘前大学の「リンゴ新品種」のウェブサイトには、6つの品種が紹介されています。その育成のいずれにも、弘前大学名誉教授でいらっしゃった、故 塩崎雄之輔先生が関わられています。

 

故 塩崎雄之輔先生のご研究が報われるよう、プロジェクトのご成功を祈念してやみません。

 

きらめき国際特許事務所

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