https://www.j-cast.com/2022/06/22439942.html?p=all
(J-CASTニュース 2022年6月22日付記事より)
以前にこのブログでもご紹介しましたが、同人サークル「上海アリス幻樂団」が手掛ける作品群「東方Project」というのがありまして、ニコニコ動画で公開されています。
そこでは「ゆっくり○○」というシリーズが公開されています。
少し前のお話ですが、「東方Project」とは関係のないユーチューバーの柚葉さんが、「ゆっくり茶番劇」という商標について登録を受け、登録商標「ゆっくり茶番劇」の使用について有償での使用許諾の用意があることを発表しました。
これが大炎上し、柚葉さんは「ゆっくり茶番劇」の商標権を放棄するに至りました。
その後、柚葉さんは、今回の件が本来は炎上するべきでなかったと、自身のTwitterのアカウントで述べています。
私も、別に炎上することはなかったと思うのです。
そもそも、「ゆっくり○○」という名称はいくらでも作出することができますし、また、「ゆっくり茶番劇」という登録商標と同一・類似の商標を、その指定役務等について使用しなければ、何ら影響すらないわけです。
むしろ、「ゆっくり茶番劇」という商標の登録が責められるのであれば、それは、法的根拠がないまま、「ゆっくり○○」という商標について登録を許さないということになりかねません。
一方で、ニコニコ動画を運営するドワンゴは、「ゆっくり実況」、「ゆっくり解説」、「ゆっくり劇場」という3つの商標を出願し、審査待ちの状態です。
このドワンゴによる行為は、責められるどころか、むしろインターネット上では歓迎されている雰囲気です。
商標登録は、識別性や既得権、公共性などを勘案し、登録の可否が行政処分としてなされるわけですが、これを無視して、「ゆっくり○○」の商標登録について、柚葉さんはダメで、ニコニコ動画を運営するドワンゴは許されるということになるのは、いかがかと思います。
「ゆっくり茶番劇」の商標登録を責めた方は、もう少し高いところから俯瞰して、判断して欲しいなと思います。
きらめき国際特許事務所
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