ソニー、特許文書で競合を何故か「他の劣ったメーカー」と呼び続ける。専門家は「幼稚、プロ意識欠如」と批判
https://www.techno-edge.net/article/2023/04/11/1143.html
(TECHNO EDGE 2023年4月11日付記事より)
ソニーは過去12年間にわたり、米国の特許明細書において、競合他社のことを「他の劣ったメーカー」と称しているそうです。
この点、日本の特許出願の明細書においても「異なるが下位の製造業者」との記載が見受けられるようですが、調べてみるとその日本の特許出願は、米国での出願が元になっており、その記載は米国でなされたものでした。
これはおそらく、ソニーがそのような記載をしているということではなく、ソニーが特許出願を依頼している米国のアトーニーや事務所がそのような記載をしているのだと思います。
その理由ですが、米国では、日本の特許要件の「進歩性」に相当する「非自明性」が特許要件として課されていますので、その「非自明性」を強調すべく、そのようなフレーズが使われているのではないかと思います。
従って、決して、ソニーが幼稚であるとか、プロ意識が欠如しているといった問題ではないと思うのです。
このような事例に近いものとして、例えば、すでに発表済みの学術論文の共著者ではあるものの、その後に出願する特許出願の発明者に該当しない方がいらっしゃる場合、以前はその方に、「単なる協力者にすぎない」とか、「単なる後援者にすぎない」と宣誓して頂く必要がありました。
たいていの場合、「『単なる』ってどういうことなんだ!」と怒られに行くようなものでした。
これも決まったフレーズでしたので、「単なる」を外すわけにいかなかったのですが、宣誓書を戴きに行く我々からすれば、正直、勘弁して欲しいフレーズでした。
思えばそういうことが何度もありました。今となっては懐かしい想い出ですね。
きらめき国際特許事務所
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