サノフィ プラルエントの販売停止 PCSK9抗体の特許訴訟 上告を最高裁が不受理

 

https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69233
(ミクスOnline 2020年5月8日付記事より)

 

最近は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症、武漢風邪)関連の記事を中心として取り上げておりましたが、製薬業界で大変影響が大きいと思われる判決が確定しましたので、今回はこの記事を取り上げます。

 

本件は、アムジェンが保有する「プロタンパク質コンベルターゼスブチリシンケクシン9型(PCSK9)に対する抗原結合タンパク質」に関する特許(第5705288号)に対する無効審判請求不成立審決(無効2016-800004号)を不服として、サノフィが審決取消訴訟を提起し、知的財産高等裁判所においてアムジェンが勝訴し、サノフィが上告していた案件です。

 

この特許に係る発明は、構造が特定されていない抗体であり、いわゆるリーチスルー特許と呼ばれるものです。

 

抗体について、このような構造が特定されていないリーチスルー特許が成立することは極めて珍しく、確かに明細書にはそれなりの実施例が掲載されてはいますが、今後の抗体医薬に関する特許戦略を検討し直す必要が生じかねない案件だと思います。

 

きらめき国際特許事務所

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