2015年3月7日
http://japan.cnet.com/news/business/35059951/
(CNET Japan 2015年2月5日付更新記事より)
この記事を執筆された大谷先生のおっしゃることは、
まったくその通りだと思います。
そのうえで、「スタートアップ」をどの時点と捉えるかということが
重要になると思うのです。
その時点を、単なるアイデア段階と捉えるのか、
それともプロトタイプ(原型品)を製作した段階と捉えるのか。
単なるアイデア段階とした場合、
記事にも記載されていますように、特許出願に要する数十万、
特許権の取得までに要する100万円程度の費用は、
自己の持ち出しになってしまうことが多いでしょう。
しかも、単なるアイデア段階で申請した特許は、
その後制作したプロトタイプをカバーできなくなっているという場合も
多々見受けます。
一方、プロトタイプの製作段階とした場合、活用可能な助成金が存在し、
その助成金の多くは特許出願の費用の支出も対象になっていますし、
モノがあるということで特許による的確な保護も見込めます。
つまるところ、単なるアイデア段階とプロトタイプの制作段階とでは、
金銭的な支援の内容も、特許の「ストライクゾーン」も、違ってくるのです。
スタートアップとは、タイミングを見極めることであり、
それこそが成功への第一歩なのです。