2014年12月17日
http://makernews.biz/201411213995/
(Maker News 2014年11月21日付記事より)
化粧品メーカー最大手の資生堂は、
実験動物を用いずに化学物質のアレルギー性を調べることができる、
皮膚感作性試験代替法「h-CLAT(エイチクラット)」の
特許使用を無償でライセンスすると発表しました。
こういう動きは歓迎です。
学生時代、私もラット(ねずみ)による生体実験を経験しています。
何匹ものラットの命を奪ってしまっているわけです。
Control群といいまして、比較対照とするラットは、
普通に育てたラットですので、
そのようなラットまで命を奪う必要はなかったため、
知人という知人を総当たりして、飼って頂きました。
多くの女性の方に可愛がって頂きましたが、
しょっちゅう、「○○ちゃんがご飯食べないんだけど。。。」
と電話が掛かってきて、その都度様子を見に行きました。
大変ではありましたが、飼って頂いたすべてのラットが寿命を全うでき、
嬉しかったのを覚えています(もちろん、“お葬式”には参列しました)。
あれから22年、その時の記憶がよみがえってきました。
研究者であれば誰しも、
動物の命を奪うという経験をされていることでしょう。
大切なのは、その時の気持ちだと思います。