https://www.agrinews.co.jp/news/index/41596
(日本農業新聞 2021年11月28日付記事より)
日本で開発されたブドウ「シャインマスカット」が、中国で2020年に少なくとも5万3000ヘクタール栽培されたとのことです。
イチゴ「紅ほっぺ」も、中国で2019年に4万4000ヘクタール栽培され、これは日本の全てのイチゴ栽培面積の8・4倍に相当するとのことです。
これは、改正種苗法が施行される前に、中国へ持ち出された結果です。
改正種苗法を批判される方が結構いらっしゃいます。その理由はいくつかありますが、種苗ビジネスに外国企業が参入できるようになったことであると理解しています。継代ができなくなったということをおっしゃる方がいらっしゃいますが、その多くが、実は改正前から継代が禁止されていたケースだとみています。
確かに、米の品種改良にバイエル・モンサント社が参入していることを想像しますと、ゾッとします。「ラウンドアップ耐性米」なんて食べたいと思いません(ラウンドアップは、日本では大量に撒かれていますが)。
ではなぜ、このような法律ができてしまうのか?それは簡単です。「ガイアツ」の結果です。「持ち出し禁止」とのバーターなわけです。
「ガイアツ」というやつは、大抵、日本の政治家を通じてやって来ます。
こういうことを言うと、さも政治家が私腹を肥やすように聞こえるかもしれませんが、農林水産関係の場合は、そんな甘いものではないです。農水族議員で、あれよあれよとお亡くなりになった方がいらっしゃいますね。もちろん、真相は定かではないですが。
でも、日本の国家公務員は、「はい、そうですか。」と応じているわけではありません。
農林水産省の藤田種苗室長は、改正種苗法のセミナーではっきりとおっしゃいました。「我々は監視していかなければならない」と。
藤田種苗室長とは、食事を含めて、何度かご一緒したことがありますが、実直で前向きな方です。
監視の仕方は、いろいろあると思います。廃止された種子法をカバーすべく、各自治体が条例を制定しているようにです。
「ガイアツ」というやつは、敗戦国たる日本に容赦ないようですが、日本もまだまだ、捨てたものではないと思っています。
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本年最後のブログでしたので、多少、刺激のある内容になってしまったかもしれませんが、ご容赦ください。
一年間、このブログをご覧頂きまして、誠に有り難うございます。
皆さまにとって、来年はよりよい一年となりますことを祈念しております。
※次回のブログは、新年1月5日(火)になります。
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