知的財産ネタ話 「ペイジー(Pay-easy)」

 

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2001-040144/4D2D5312DE8E118D4B85594AA88B63C3D3203669E3634D0E37E210FC5DAFA9F4/40/ja

 

知財に関する相談業務の際によくお話しする「ネタ話」があります。今回はそれをご紹介します。

 

それは、「ペイジー(Pay-easy)」についてです。

 

「ペイジー」のホームページによりますと、「ペイジー」とは、ネットショッピングや税金などの支払いを、金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶことなく、パソコンやスマートフォン・ATMから支払うことができるサービスです。

 

つまり、電子決済インフラの名称です。

https://www.pay-easy.jp/

 

この「ペイジー」を運営しているのは、日本マルチペイメントネットワーク推進協議会(JAMPA)です。

https://www.jampa.gr.jp/

 

しかしながら、「ペイジー」についての商標権者は、なんと、個人の方なのです。

 

これだけの公的な支払に関する手段に、個人の方が刺さっているのって、すごいと思いませんか?

 

その方は、どんなキャリアの方なのか、それに、登録商標の使用料はどれだけのものなのか。

 

...とまあ、これまでの相談業務では、ここまででして、十分盛り上がったわけです。

 

今回、ブログに取り上げるにあたって、いろいろと調べてみました。

 

その、個人の方は、菱沼昇さんという方ででして、

NTTへ入社 → NTTデータへ転籍 → 定年退職後に「株式会社あいびし」を設立 → 株式会社あいびしの技術顧問の傍ら、「サステナブル・セキュリティー株式会社」を設立

というキャリアの方です。

https://www.aibc.co.jp/profile

http://s-sec.co.jp/%E3%81%94%E6%8C%A8%E6%8B%B6/

 

菱沼さんは、平成12年に「ペイジー」の仕組みを発明され、当時在籍されていたNTTデータは、特許出願しまくったのですが、ことごとく拒絶されてしまっています。

 

NTTデータは、「ペイジー」に関する特許の取得をあきらめたようで、その後、菱沼さんは、NTTデータ在籍中にもかかわらず、個人名義で特許出願をされましたが、やはり特許取得までは至りませんでした。

 

そういう背景もあって、「ペイジー」の商標登録はNTTデータではなく、菱沼さんがされることになったのかもしれません。これは推測です。

 

しかし、菱沼さんは、NTTデータを定年退職された後に、設立された「あいびし」社にて、いくつかの特許取得を実現されています。そして今、「サステナブル・セキュリティー」社にて、なりすましが困難な多要素認証による利用者認証サービスに取り組んでおられるようです。

http://s-sec.co.jp/%e6%96%b0%e7%9d%80%e6%83%85%e5%a0%b1/

 

今回は、「ペイジー」についての商標権者が、定年退職後もなお、第2、第3の人生を歩んでおられる、「素敵なおじさま」であるというご紹介でした。

 

きらめき国際特許事務所

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